冒頭文
ドラマでその存在感を如何なく発揮するサイードでしたが、最後はどのように迎えたのかイマイチ印象が薄い感じです。
潜水艦に爆弾を仕掛けられて、それを自ら抱えて皆を守ろうした姿はサイードらしいものと言えますが、爆弾を抱えて画面から消えていってそのままという最後は少し寂しい感じがします。
サイードの最後について、もう少し語りたいと思います。
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サイードはどのような最後を迎えるのか?
LOSTの登場人物では珍しく感情の乱れを見せないサイードですが、最後を迎える場面もサイードらしいシーンです。
潜水艦で島から脱出しようとした遭難者達でしたが、偽ロックの策略で爆弾を船内に積み込まれてしまいます。
潜水艦を浮上させて爆弾を処理する時間が無いと悟ったサイードは、自ら爆弾を抱えて潜水艦の倉庫のような場所へ走り出します。
爆弾は爆発しますが、サイードのお陰で潜水艦は直ぐには沈まず、逃げる時間を得られたケイトやソーヤーは一命を取り留めます。
常に他者を気遣う態度を見せていたサイードらしい最後の迎え方でした。
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サイードはなぜかっこいい、と言われるのか?
ネット上で評判が良いサイードですが、その誉め言葉を見ると“かっこいい”という内容が散見されます。
確かにサイードを演じるナヴィーン・アンドリューズはイケメン俳優ですが、それ以上に生き方がかっこいいように思えます。
以前はイラク軍で捕まえた敵に拷問を与えて口を割らす仕事をしていたサイードは、常にどこか悲しそうな佇まいを見せていました。
常に冷静でクールな態度も人気がある所以だと思いますが、仲間のピンチや敵と対峙する場面では、軍隊仕込みの攻撃を行って皆を救います。
普段は寡黙、ただしやる時はやるというサイードをかっこいいと思い、人気が出るのはうなずける内容です。
サイード役の俳優は誰?
サイードを熱演したのはナヴィーン・アンドリューズという英国の俳優です。
ドラマの中ではイラク人という役柄ですが、アンドリューズ自身はインドにルーツを持つイギリス生まれの俳優です。
イケメン俳優のアンドリューズですが、過去2回、“世界でもっとも美しい人ベスト10”に選ばれています。
1996年には映画“イングリッシュ・ペイシェント”でゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、若いころから注目を集める俳優でした。
しかしその後は、一時ドラッグ中毒に悩まされたりして、当たり役には恵まれていませんでしたが、LOSTで一躍有名になりました。
LOST後は、映画“ダイアナ”でダイアナ妃の恋人ハスナット・カーン役を好演して話題になり、ドラマ“センス8”でも準レギュラー役を務めました。
私生活では高校生の時に14歳も年上の教師と付き合い息子を授かりますが、その後離婚します。
また21歳年上の女優とも交際したりと話題を提供してくれました。
サイードとナディアの関係は?
サイードの恋人ナディアは元々サイードの幼馴染でしたが、反政府活動をしてイラク軍に捕まり、尋問者サイードと再会します。
上官からナディアを殺せと命令されたサイードは、自らの危険を顧みずナディアを逃亡させますが、その後のナディアの消息は不明な状態でした。
イラク軍を除隊したサイードはCIAに協力する見返りとしてナディアの居場所を知ります。
島を脱出したサイードはナディアと再会して結婚しますが、ナディアは車に轢き殺されてしまいます。
ベンの仕業ではないかと疑いたくなるストーリーでしたが、これでサイードは島に戻る障害は無くなります。
一方でFSWではナディアは、サイードの兄と結婚していて子供まで居る設定です。
この辺がサイードとナディアの関係が良く分からなくなる理由だと思います。
サイードの日本語吹き替えをしている声優さんの声に聞き覚えがあるのですが
サイードの日本語吹き替えをしている声に聞き覚えがあるというコメントをよく見かけますが、サイードの吹き替えをしているのは江川央生さんという方です。
江川氏の代表作はプリズン・ブレイクのリンカーンの吹き替えです。
この事実を聞いて、“なるほど聞いたことのある声だ”と思った方もいるとは思いますが、リンカーンとサイード、何となくドラマでの役割や存在感も近いように思えます。
1962年生まれの江川氏は古くは“キテレツ大百科”や“つよししっかりしなさい”等の声優を務め、近年では“名探偵コナン”や“プリキュア”などでも活躍しています。
サイードの存在感を一層魅力的にする江川氏の力は大きいものだと思います。
サイードのLOSTでの役割について
名わき役的な存在のサイードですが、このドラマでの役割は大きいものだと思います。
島では遭難者をアザーズなどの敵から守る重要な役目を果たし、更にベンの正体を見破ったのもサイードでした。
島を出た後はベンの手先になってしまいますが、それが結果的に皆を島に戻す結果となったことから、ストーリーを完結するには居なくてなならない存在でした。
まとめ
ドラマでは独特の雰囲気を醸し出すサイードは、LOSTには欠かせない存在です。
常に冷静沈着なサイードは、すぐに熱くなるジャックやソーヤーとは一線を画しており、登場するとストーリーに深みを与えて内容が締まるように思えます。
島から脱出したサイードは、邪悪なベンの手先として暗殺者として活動しますが、これも愛するナディアを失った事によるところが大きいと思います。
読み終わったら