ホワイトカラーのがいよう特徴
天才的詐欺師ニール・キャフリー（マット・ボマー）は数々のホワイトカラークライム（知的犯罪）を成功させますが、自分のもとを離れて行った恋人ケイト・モロー（アレクサンドラ・ダダリオ）を追うあまりに、FBI知的犯罪捜査班のピーター・バーク（ティム・デッケイ）に逮捕されます。
刑務所に収監されたニールでしたが、自分ならば犯罪者の行動パターンや心理が手に取るように分かるのでFBIの捜査に貢献できると主張し、刑務所から一時的に釈放されてFBI知的犯罪捜査班のコンサルタントとして働き始めます。
ニールに対し半信半疑なピーターでしたが、ニールが持つ偽造テクニック、美術品等の幅広い知識、犯罪者達の心理を操る術を見てニールを積極的に捜査に活用します。
ニールの活躍で検挙率が飛躍的に上がったFBI知的犯罪捜査班でしたが、ニールはケイトを探すために密かにFBIから逃げ出すことを計画します。
常にGPSを足首に装着されてFBIに監視され、自由に行動できる範囲も制限があるニールは、詐欺師時代の相棒モジ―（ウィリー・ガーソン）の協力を得て何度も脱走を図ろうとしますが、その度にピーターたちに阻止されます。
ピーターを初めとするFBI関係者たちとの友情も芽生え、次第にニールはBの捜査が自分の天職と考えるようになりますが、ケイトへの強い想いや詐欺師時代の自由な生活を思い出して心は常に揺れ動きます。
ニールが難事件を次々に解決するエピソードは爽快感のあり、見ごたえのある内容となっています。
ニューヨークを舞台にニールのお洒落なライフスタイルや複雑な人間模様もエピソードを大いに盛り上げています。
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ホワイトカラーの登場人物紹介！
メインキャスト
ニール・キャフリー（マット・ボマー）
債券などの有価証券の偽造、美術品の贋作などに長けた天才詐欺師。
様々な大型詐欺事件を成功させてホワイトカラークライム（知的犯罪）の世界では一目置かれる存在でしたが、FBI知的犯罪捜査班ピーター・バークに2度逮捕され、刑務所へ収監されます。
行方不明の恋人ケイト・モローを探すために、FBIの捜査に協力することを申し出たニールは一時的に釈放されて、FBIのコンサルタントとしてピーターの下で働くことになります。
卓越した犯罪知識、人心掌握術、行動力を持つニールは難事件を次々に解決しますが、常にFBIの監視下に置かれてケイト探しもままならない状況から脱出を試みます。
FBIからの逃走は何度もピーターたちに阻まれますが、ケイトにつながる事件ではピーターの裏で指示に反する行動を行い、ピーターたちと反目する場面も多々あります。
常にお洒落な帽子を被り、高級なスーツを身にまとい、常にクールでナイスガイのニールの周囲には素敵な女性が常に集まります。
その一方で汚職警官を父に持ち、父がマフィアの証言をしたことから政府の保護プログラムの下で幼少期を過ごすという不遇の過去を持ちます。
シーズン後半では死んだと思われた父との再会を果たすなど、複雑な人間関係を抱えています。
ピーター・バーク（ティム・ディケイ）
FBI知的捜査班の辣腕捜査官。
シーズンの途中から部門長に昇格。
ニールの良き理解者でニールのハンドラー（管理者）を長年務めます。
抜群の捜査能力を持ち、且つ人格者でニールを初め部下たちから信頼を得ますが、女性には滅法弱いかわいい面も持ち合わせます。
ニールとコンビを組んで難事件を解決していき、次第にニールの人間性も理解してニールを友人として扱いますが、何度となくニールに振り回されたり、結果的に裏切られたりします。
FBI幹部がニールの刑期を長引かせてFBIで長く働かせようとする中、ピーターはニールの減刑を後押しする行動もとります。
エピソードの最後には自分の子供にニールという名前を付けるほど、ニールのことを人間として認めます。
若いときには野球選手としてマイナーリーグでも活躍しますが、肘を壊してFBIへ就職した経歴も持ち合わせます。
モジ―（ウィリー・ガーソン）
詐欺師ニールの相棒で、FBIコンサルタントになったニールのことも陰で支える一番の友人。
生後間もなく孤児院の前に捨てられた過去を持ち、小学生の時から大人を手玉にとって詐欺を働いていたモジ―は、偶然出会ったニールの詐欺師としての才覚を認めて自ら相棒になりました。
小柄で髪の毛が無い風貌とは裏腹に、裏社会に精通しており幅広い人脈を持って、時には大胆な行動にも出ます。
ニールのためならば無理難題でも必ずサポートするモジ―ですが、徹底して国家権力を疑い、ニールがFBIに捜査協力することを酷く嫌います。
国家の陰謀説を常に唱え、最初はピーターのことも毛嫌いしますが、次第にピーターの人柄を理解して最後には友人として振る舞えるようになります。
ピーターの妻エリザベスとは大の仲良しで、ピーターが不在の隙をついてエリザベスに会いにピーター宅に出入りします。
エリザベス・バーク（ティファニー・ティーセン）
ピーターの妻で、イベントプランナー。
ピーターの良き理解者であり、ピーターを尻に敷いている傾向があります。
ピーターが悩んでいる時に的確なアドバイスを行い、特にニールとの関係に関してはピーターを力強くサポートします。
時々、捜査にも顔を突っ込んで危険な目にも会うことがありますが、事件の核心を掴むこともあります。
ニールのみならず、モジ―とも仲良しでピーターとの潤滑油の役を演じています。
サブキャスト
クリントン・ジョーンズ（シャリフ・アトキンス）
軍隊経験を持つFBI知的犯罪捜査班の捜査官で、ピーターの部下。
マッチョな体を維持して、知的犯罪捜査班では一番の武闘派。
その風貌からは想像できませんが、ハーバード大学卒にインテリの一面もあります。
ニールが追いつめた犯人を最後に逮捕する役目が多い人物です。
ピーターのことを尊敬して、ピーターのキャリアを考えてニールと少し距離を置いたほうが良いと考えます。
ニールの減刑審議会では減刑に否定的な発言をします。
ダイアナ・バリガン（マーシャ・トマソン）
外交官の娘という生い立ちで、現在はFBI知的犯罪捜査班の捜査官でピーターの部下。
美貌を誇る若手捜査官ですが、銃マニアな一面もあり、犯人との格闘もお手の物。
その美貌を使い様々な侵入捜査を行いますが、実はレズビアンであり、男に興味がありません。
捜査中に気に入った女性を見ると難破を試みることも何度かあり、肝が据わった捜査官です。
人工授精で子供を授かり、ひょんなことから出産時にモジ―が立ち会ったことから、息子の名前をモジ―の本名から名付けます。
ケイト・モロー（アレクサンドラ・ダダリオ）
ニールの元恋人。
詐欺師アドラーが経営する会社に秘書として勤務していた時にニールと知り合い、付き合うようになります。
会社が倒産した後、ニール、モジ―と詐欺を続けますが、ニールがアレックスと組んでヨーロッパで盗みをしている際に姿を消します。
ニールと再会を果たす直前に、乗っていた飛行機が爆破されて死亡してしまいます。
ヴィンセント・アドラー（アンドリュー・マッカーシー）
表の顔は投資会社の経営経営者であるが、本職は大物詐欺師。
ニールが駆け出しの詐欺師であった時、財産を狙ってアドラーの会社に入りますが、逆にうまく利用されてしまいます。
投資会社で集めた金を持ち逃げした後は消息不明でしたが、旧ドイツ軍の財宝を探すためにニールの前に姿を現します。
ニールにとっては詐欺師のイロハを教えてもらった先生のような存在。
アレックス・ハンター（グロリア・ヴォトシス）
ニールとは腐れ縁の詐欺師。
過去ニールと付き合っていた時期もあり、一緒に詐欺・泥棒を働いた過去もあります。
度々ニールの前に突然現れ、関係を復活させたり、詐欺を持ちかけたりしますが、旧ドイツ軍の財宝に直結する謎のオルゴールを探すのに大いに貢献します。
オルゴールが見つかり独り占めしようとしますが、考え直してニールにオルゴールを渡すなど、最後はニールのために行動することもしばしばあります。
サラ・エリス（ヒラリー・バートン）
保険会社の調査員。
ニールが盗んだラファエロの絵画を追い、最初はニールを酷く敵視します（サラが勤務する保険会社が絵画の盗難保険を引き受けていたため）。
サラの保険会社が関係するFBI捜査で、ニールと一緒に行動を共にすることにより恋人関係になります。
付き合いだした2人の関係は順調でしたが、ニールが手に入れた旧ドイツ軍の財宝の存在を知って別れを切り出します。
その後、捜査でニールと再度一緒になり、友達関係に戻りますが、サラのロンドン転勤で2人の関係も消滅してしまいます。
レベッカ・ロウ（ブリジット・リーガン）
表の顔は美術館職員ですが、元イギリス諜報機関MI5のエージェントで本職は殺し屋兼詐欺師。
美術館に展示してあるモスコーニの写本をニールが盗む際、美術館で働くレベッカに接近しますが、それもレベッカの書いたシナリオで、ニールを利用してモスコーニの写本にヒントが隠されているダイヤを盗もうとします。
初めはニールと恋人関係を装いますが、そのうちに本気でニールを好きになり、殺し屋の過去を捨てようとします。
しかしヘイガンやシーゲルを殺害したことを知ったニールは、レベッカを逮捕します。
マシュー・ケラー（ロス・マコール）
殺人も厭わない詐欺師。
以前、ニールと組んで詐欺を行っていましたが、ケラーの残酷な手口について行けないと考えたニールは袂を分かれます。
その際、ニールを止めようとするケラーにニールは致し方なく銃弾を浴びせますが、これが理由でケラーはニールに恨みを持ちます。
詐欺師としてニールの腕を認めるケラーは、何度となくニールに勝負を挑みますが、その度にニールに跳ね返されます。
エリザベスを誘拐してニールとピーターの仲を裂こうとしたり、卑劣な事件を起こしますが、最後はニールの策略に嵌り、逃走中に人質を取ったところをピーターに射殺されます。
ギャレット・ファウラー（ノア・エメリッヒ）
FBIの内部調査室に勤務する捜査官。
ピーターとニールを敵視して、内部規約違反を理由に2人をFBIから追い出そうとします。
ケイトの失踪にも関与していて、ニール達が探しているオルゴールを横取りすることに執念を燃やします。
ケイトが乗った飛行機が爆発しますが、その飛行機を用意したのがファウラーであったこともあり、ニールは執拗にファウラーを追いかけます。
しかし最後は数々の犯罪行為が立証されてピーターに逮捕されますが、ケイトとの関係やオルゴールを奪おうとしていたのは、謎の人物に脅されて行っていたことが判明します。
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まとめ
アメリカのクライムドラマは激しいアクションや銃撃戦をウリにするものが多い中、ホワイトカラーはそのタイトル通り、アクションシーンを極力抑えて頭脳で視聴者を魅了する数少ないドラマです。
この方向性が視聴者に受け入れられて、2009年から2014年まで定期的に放映されて、シーズン6まで継続したヒット作品と言えるドラマとなりました。
主人公ニールは常にスマートに詐欺や泥棒を成功させ、人を傷つけることを極端に嫌います。
相棒のモジ―も変人な側面もありますが、頭脳明晰でニールを常に後押しします。
クライムサスペンスドラマにも関わらず、2人が殺人を犯すシーンはほぼ皆無で、ニールに至っては格闘するシーンもほとんどありません。
もう1人の主人公であるピーターもFBI捜査官でありながら、無意味に銃を振りかざすこともなく、人情派の刑事を演じており、ハードアクションドラマとは一線を画しています。
テンポの良いストーリーも見どころの１つで、ニールとピーターが軽快に事件を解決していくシーンも人気の要因だと思われます。
視聴者の知的好奇心をくすぐるホワイトカラーは、よくあるクライムドラマとは違った一面を見せて楽しませてくれる必見のドラマと言えます。
読み終わったら