スーツ(SUITS)

スーツ(SUITS)の登場人物を紹介

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世界有数の弁護士事務所が軒を連ねる街・ニューヨーク。その中でも常にトップクラスの実績を上げるピアソン・ハードマン法律事務所は、ハーバード大学ロースクールの卒業生しか雇用しないことで有名な事務所でした。

そのピアソン・ハードマン法律事務所の中でも、ニューヨークで最強のクローザー(勝訴請負人)と自他共に認めるハーヴィー・スペクターは有名人でした。

検事上がりのハーヴィーがシニア・パートナーに昇進するにあたり、専属アソシエイツ(助手)として選んだのがマイク・ロスでした。

マイクはハーバードを卒業していないばかりか、弁護士資格も持っていませんでした。しかし天才的な頭脳を持つマイクを気に入ったハーヴィーはマイクを正式に雇います。

生き馬の目を抜くニューヨークの法曹界を舞台に、ハーヴィーをはじめ個性あふれる面々が繰り広げるストーリーは、法廷に留まることなく人間の欲望が渦巻くヒューマンドラマの側面もあります。

一癖も二癖もあるスーツの登場人物をご紹介致します。

スーツの登場人物紹介

レギュラーメンバー

ハーヴィー・スペクター(ガブリエル・マクト)

ハーバード大学ロースクールを優秀な成績で卒業したエリート弁護士。相手を容赦なく追い込み勝訴に導くことから、“ニューヨークで最強のクローザー”と呼ばれています。

辣腕弁護士ではあるが、時には強引な手法を取ることから、周囲と衝突することもしばしばあるハーヴィーでしたが、心の底には常に熱いものが流れています。

一度信用した人間は何があっても守るという流儀を持っているハーヴィーは、敵も多いですが体を張ってハーヴィーを助ける味方も彼の周囲には多く存在します。

長年ハーヴィーの専属運転手を務めるレイが交通事故を起こし、悪質な訴訟を起こされた時には、自分のこと以上に真剣に訴訟に取り組み勝訴に導きます。

超イケメンで身に着けるものも付き合う女性もすべてが一流のハーヴィーですが、決して順調な人生を歩んできた訳ではありません。

ミュージシャンの父親のもと裕福とは言えない少年時代を過ごし、同時に母親の不倫に悩まされていました。母親の不倫で家庭が崩壊したことがトラウマになり、敢えてクールな態度を取るハーヴィーでしたが、マイクとの出会いがハーヴィーを変えます。

マイク・ロス(パトリック・J・アダムス)

一度見て理解したものは絶対に忘れないという天才的頭脳を持つマイク。学生時代は常にオール5の成績を残し、ハーバード大学ロースクールにも入学許可を得ていました。

しかし悪友トレヴァーのせいで大学をドロップ・アウトしたマイクは、弁護士の夢を道半ばで諦めるしかありませんでした。

麻薬の売人であるトレヴァーの手伝いを嫌々行ったマイクは、警察に追われ絶体絶命のピンチに陥りますが、その時にハーヴィーと偶然出会い、専属アソシエイツとしてピアソン・ハードマン法律事務所に雇われることになります。

弁護士の資格を持たないマイクは、無資格のまま弁護士としてのキャリアを積み上げます。幼い頃に両親を交通事故で亡くしていることから、それを連想させる訴訟には感情的になる傾向があります。

天才的な頭脳でハーヴィーを助ける一方、その真っすぐな性格でハーヴィーの信頼を得ます。信頼を得るだけではなく、ハーヴィーの心の底にある熱い気持ちを呼び起こさせます。

映画の大ファンで、映画の名セリフを隙あらば使いたがるマイクですが、同じく映画が大好きなハーヴィーとの掛け合いは至るシーンで見られます。

ルイス・リット(リック・ホフマン)

ピアソン・ハードマン法律事務所のパートナーの1人。事務所に入った時からハーヴィーと腐れ縁が続いています。ハーヴィーと友人関係を築きたいと思いつつも、ライバル視して
ハーヴィーを裏切ることを繰り返します。

仕事に対しては非常に真摯にまじめに取り組みますが、その偏屈な性格から皆から嫌われる傾向にあります。

しかし時には普段の姿から想像できないような思いやりのある行動をとることがあります。

マイクはピアソン・ハードマン法律事務所を辞めて転職しますが、その転職先をクビになった時、自分の利益を顧みずマイクをピアソン・ハードマン法律事務所に復帰させる行動をとります。

時にはマイクやハーヴィーの最大の障壁になることがあるルイスですが、時には一番の味方になるルイスです。

専門は金融関連の訴訟、猫と演劇を愛する憎めない一面もあります。

ジェシカ・ピアソン(ジーナ・トーレス)

ピアソン・ハードマン法律事務所の共同代表者。黒人女性でニューヨーク随一の法律事務所を率いる切れ者です。

人種・性別のお陰で人一番苦労しているという思いは強く、自分の事務所に対する愛着は誰にも負けません。

常に冷静沈着に振る舞いますが、冷たい一面も持ち合わせます。特に事務所がピンチな時は、躊躇なく人を切る場面もあります。もう一人の共同代表者ハードマンの不正を見付け、ハードマンを隠居生活に追い込みます。

人を見る目があり、ピアソン・ハードマン法律事務所で郵便係としてバイトをしていたハーヴィーの才能に気が付き、ハーバードに送り込んだのもジェシカでした。

自ら法廷に立つことは余り無く、事務所を切り盛りすることをメインの仕事としています。

ドナ・ポールセン(サラ・ラファティ)

ハーヴィーの検事補時代から秘書を務める優秀なアシスタント。ハーヴィーのことならば何でも知っているハーヴィーのベストパートナーです。

完璧に秘書業務をこなす一方、追い詰められるとパニックになることもある人情派です。マイクの偽経歴をルイスに問い詰められて、否定出来なかった過去を持ちます。

マイクの恋人レイチェルからは姉のように慕われる人格者で、過激になりがちなハーヴィーを諫める場面が良くあります。

昔は女優を目指していた時期もあり、今でも演劇が趣味です。

レイチェル・ゼイン(メーガン・マークル)

ピアソン・ハードマン法律事務所で働くパラリーガル。マイクと出会い、恋人関係になります。マイクの偽経歴を早い段階で知りますが、それでもマイクを応援します。

法曹界の大物ロバート・ゼインを父親に持ち本人も優秀ですが、試験にめっぽう弱くロースクールの入学試験に何度も落ちています。

マイクから勉強の仕方を習い、コロンビア大学ロースクールに合格し、念願の弁護士になるために勉強中です。

レイチェルを演じるメーガン・マークルは、実生活ではイギリスのヘンリー王子と付き合っており、結婚が噂されています。

その他の登場人物

トレヴァー・エヴァンス(トム・リピンスキー)

マイクの幼馴染の悪友。トレヴァーのせいでマイクは様々な困難に直面しますが、トレヴァーを切り捨てられません。

長年麻薬の売人をしており、そのせいでマイクは大学を退学になります。トレヴァーがもたらした災いはそれだけでなく、マイクの偽経歴をジェシカにバラしたのもトレヴァーですし、マイクが偽経歴で起訴された時も検察側の証言台に立ちます。

恋人ジェニーに嘘がバレて振られ、ジェニーはマイクと付き合いますが、それをトレヴァーは逆恨みをします。

ダナ・スコット<スコッティ>(アビゲイル・スペンサー)

ハーヴィーのハーバード時代の同級生で元恋人。ハーヴィーと別れた後も腐れ縁は続き、特に訴訟で対決することもしばしばあります。

ハーバードを一番の成績で卒業した才女で、弁護士としても優秀です。ハーヴィーとよりを戻す場面もありますが、また別れてしまいます。

キャメロン・デニス(ゲイリー・コール)

ハーヴィーが検事局で働いていた時の上司で地方検事。ハーヴィーから尊敬されていたが、証拠を隠滅していたことを知ったハーヴィーから三行半を突きつけられます。

ハーヴィーが弁護士になった後、地方検事としてハーヴィーと対決します。ハーヴィーを潰すために手段は選びません。

トラヴィス・タナー(エリック・クローズ)

ボストンでは有名な辣腕弁護士。ニューヨークで一番のハーヴィーにライバル心を持ち、汚い手を使ってもハーヴィーに勝とうとします。

何度かハーヴィーに挑み、返り討ちに会いますが、ある時改心でして汚い手を使うことを止め、依頼人のための弁護に徹するようになります。

ダニエル・ハードマン(デヴィッド・コスタビル)

ピアソン・ハードマン法律事務所の共同代表の1人。事務所の金を横領したことが発覚し、ジェシカに隠居を命じられます。

しかしシーズン2では事務所に復帰し、逆にジェシカとハーヴィーを事務所から追い出そうとします。

人の弱みに付け込むことは天才的で、ハーヴィー達を何度も追い詰めます。そのたびにハーヴィー達に敗れますが、その都度、復活して再度攻撃を仕掛けます。

趣味は盆栽。

エドワード・ダービー(コンリース・ヒル)

ロンドンの大手法律事務所の代表。ハードマンに攻撃されたジェシカに手を差し伸べ、事務所を合併します。

しかしハーヴィーと敵対関係になり、最後は合併を解消します。最後に自分がゲイであることをカミングアウトします。

ロバート・ゼイン(ウェンデル・ピアス)

ニューヨークでも有名な法律事務所の代表。レイチェルの父親でもあり、ジェシカとライバル関係にあります。

容赦ない手法を取り担当する訴訟は連戦連勝するやり手弁護士です。ジェシカの事務所を乗っ取ろうとすることもしばしばあります。

好物はフライドチキン。

ジャック・ソロフ(ジョン・パイパー・ファーガソン)

ピアソン・スペクター・リット法律事務所のシニア・パートナーの1人。ハーヴィーを敵対視する人物。

マイクの助言でハーヴィーと仲直りしようとしますが、ハードマンに弱みを握られており、ジェシカとハーヴィーを事務所から追い出そうとします。

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まとめ

スーツに登場する面々は、強烈なキャラクター揃いです。シビアな弁護士事務所が舞台なのでそれも必然だとは思いますが、よくぞここまで個性の強い登場人物を揃えたと思います。

その中でもハーヴィーは、完璧で所謂出来る弁護士です。冷徹な仮面を被っていましたが、マイクと出会うことで徐々に本来の思いやりのあるハーヴィーに戻ってくる変化は、このドラマの見どころの一部です。

一方マイクは天才的な頭脳を持ちながら、それを上手く行かすことが出来ない生活を送っていましたが、ハーヴィーとの出会いで人生が変わります。

マイクもハーヴィーと接して、一回りも二回りも成長していく過程が見受けられます。

2人の共通項としては過去のトラウマを背負って生きており、お互いが双方のトラウマを解消する手助けをしているように思えました。

2人が支えあいながら、また周囲の人々の助けを借りながら成長していくストーリーは、現実の社会でもよく見る光景です。

感情移入しやすく、見応えのあるドラマだと思います。
 

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