前回のあらすじ
慈善事業家ルシールは、機関投資家マズロに事業資金をだまし取られます。
ハーヴィーは、マズロの右腕パーキンスを呼び出し、尋問します。
しかしルイスは、ハーヴィーの指示を無視して1人で尋問を開始します。強引に尋問するルイスに対し、パーキンスは心臓発作を起こし死亡します。
一方マイクは、ハーヴィーの顧客ジェンセンの依頼を受けて、ジェンセンの娘ローラを調査します。ローラは父親が環境汚染をしているとして、ジェンセンの会社の金を盗んでいました。
辣腕ハッカーであったローラは、マイクの偽経歴も調べ上げていました。
手を引けというローラに対し、マイクは人助けをしたいならば、ルシールを救うために手を貸してほしいと依頼します。
マズロの秘密口座をハッキングしたローラは、ルイスの手助けもあり、マズロの横領を証明してみせます。
事件が解決したのち、ローラはハーバードのデータベースをハッキングして、マイクの名前を卒業生名簿に加えました。
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スーツ(SUITS)シーズン1第10話のあらすじ
ピアソン・ハードマン法律事務所の一室で、公害訴訟の被告と原告が対峙していました。
原告側の弁護士ジェシカが、原告団のリーダー・ケニーに質問をします。トニーはアップル・クリーク高校出身でしたが、200人もの卒業生や教師が癌に犯された説明します。
アップル・クリーク高校が開校する前、その土地にはエマーソン石油の貯留倉庫があり、閉鎖する際に土壌洗浄をしていなかったので多くの癌患者が生まれたと主張します。
そこへ1人の男が現れて、被告側の弁護士に一枚の書類を渡します。
その男は部屋から出ていき、ハーヴィーの部屋へ向かいます。
トラヴィスと名乗るその男は、エマーソン石油に新たに依頼された弁護人で、ボストンから来たと言います。
そしてニューヨークで一番の腕利き弁護士であるハーヴィーを倒しに来たと、宣戦布告をします。
しかしハーヴィーは、エマーソン石油訴訟はジェシカが担当で、自分は関係無いと余裕の表情を浮かべます。
しかしトラヴィスは、ハーヴィーのトラウマである過去まで持ち出し挑発します。トラヴィスが去った後、ハーヴィーはマイクにトラヴィスを調べるように指示を出します。
聴取が終わったケニーは憤慨していました。
トラヴィスが被告側弁護士に渡した書類には、ケニーが1日2箱もたばこを吸っていた過去や、軍隊時代に有害物質に接していた事実が書かれていました。
それを指摘されたケニーは劣勢に立たされ、動揺していたのでした。
そこへ現れたハーヴィーは、この訴訟を担当したいと申し出ます。
考えるジェシカに対し、思い出したくない過去を持ち出されたと説明します。
ジェシカはハーヴィーに担当を任せることにします。
トラヴィスはピアソン・ハードマンの名前を騙り、原告達に接触します。
裁判の状況が不利で、間もなく和解すると原告達に嘘の情報を流します。
ハーヴィーは、トラヴィスがホテルの会議室を予約したことを知ります。
ここに原告団を集めて、和解を勧めるつもりだと推測します。
被告代理人が原告代理人を通さず、和解協議をすることは禁じられています。
ホテルに乗り込んだハーヴィーは、それをトラヴィスに警告します。
しかしトラヴィスはハーヴィーに対し、原告達に聞こえるように和解案を言います。
原告代理人であるハーヴィーに和解案を伝えたことになります。
ハーヴィーは嵌められたのでした。
その後、原告達は和解に傾きます。
ハーヴィーは和解しないように原告達を説得し、万が一訴訟で負けても、和解金額と同等の金をハーヴィー個人が払うと保証します。
ハーヴィーはトラヴィスの電話に盗聴器を仕掛けると言い出します。
そしてトラヴィスを呼び出し、トラヴィスが人を使ってケニーを脅迫したと言います。
トラヴィスは、盗聴は違法だと言いますが、ハーヴィーは匿名の通報と録音機が送られてきたと無視します。
ハーヴィーの本気度を悟ったトラヴィスは、多額の賠償金を払うことに合意します。
その頃、ルイスはアソシエイツを集めます。ピアソン・ハードマンの内部情報を誰かが、ライバル弁護士事務所へ流したことを伝えます。
犯人を見つけた人間には1万ドルの報奨金を出すと言います。
事務所全体が疑心暗鬼になる中、マイクはルイスに呼ばれます。
ルイスはマイクの忠誠心を誉めますが、マイクは何のことかわかりません。
マイクがルイスに提出したファイルの中に、ファックスの送受信コードを調べろというメモが入っていたのでした。
ルイスはファックスの送受信履歴を調べたところ、レイチェルの個人コードを使って、ライバル弁護士事務所あてに送信された記録が残っていました。
レイチェルは即座に出勤停止になります。
無実を主張するレイチェルは、マイクが自分を陥れたことを責めます。
マイクは犯人捜しのために、IT部門のベンジャミンを脅し、半強制的に協力をさせます。
アソシエイツのジミーがレイチェルの個人コードを入手し、内部情報をライバル弁護士事務所に流していたことが判明します。
ジミーは退職し、レイチェルは復職します。冤罪の責任をルイスに迫り、昇給と将来ロースクールに合格した際、学費を出してもらうことを合意させます。
スーツ(SUITS)シーズン1第10話の感想
今回のエピソードの見どころは、なんと言ってもトラヴィスの登場だと思います。
ハーヴィーの上を行く策士の側面を見せますが、法を犯してでも勝利するスタイルは、少しハーヴィーと違います。
ニューヨークで名前が売れているハーヴィーを倒すことに執念を燃やしますが、自分のクライアントのことは余り考えていないようにも見えます。
その差が今回の勝敗を分けた理由ではないかと思います。
一時はハーヴィーが劣勢に立たされますが、腹を括ったハーヴィーは思い切った作戦に出ます。
その時のハーヴィーとトラヴィスのやり取りは迫力があり見応え十分です。
敗訴してボストンへ逃げ帰ることになったトラヴィスですが、機会をうかがって再度ハーヴィーを倒しにニューヨークへ戻ってくるのではないかと思います。
今後、トラヴィスが再度登場することに期待したいです。
読み終わったら