ヴィクトリア女王

ヴィクトリア女王 愛に生きる 第6話のあらすじと感想

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前回までのあらすじ

前回は、ヴィクトリアとアルバートが婚約し、結婚後のアルバートの称号や年金について、色々な取り決めが国会で論議されました。

結果はアルバートには不本意なものとなりましたが、結婚式は無事行われ、幸せいっぱいのヴィクトリアはメルバーン首相に別れを告げたのでした。

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ヴィクトリア女王 第6話のあらすじ

結婚式の後、ウィンザー城での短いハネムーンが終わり、ヴィクトリアとアルバートはバッキンガム宮殿に帰ってきました。

宮中晩さん会が開かれますが、アルバートは王室の男性では叔父サセックス公爵よりも下位になるので、会場へはヴィクトリアと一緒に入れません。

ヴィクトリアは叔父サセックス公爵のアルバートへの態度を軟化させるために策を講じました。

叔父の2度目の夫人が王室結婚令では正式な結婚として認められていないので、公式の場に夫妻一緒に出られないのです。
そこで、叔父の夫人にインバネス女公爵の称号を贈ることを提案します。

そうなれば、宮廷へ夫妻で出入りできるようになるので、サセックス叔父は態度を軟化させました。
そして、ヴィクトリアはアルバートのエスコートを取り戻しました。

これは二人の勝利だというヴィクトリアにアルバートは、君の勝利だと言うのでした。
 

ところでアルバートは、ヴィクトリアが公務の間、ピアノでも弾いていてとか言われて、所在なげに宮殿をうろつく有様でした。

家令のペイジさんが呼びに来て、ヴィクトリアはやっぱり寂しいから側にいてと言い、私が公文書にサインしたらインクを吸い取ってと道具を渡されます。

アルバートは憮然とした顔でした。
自分の居場所がほしいとか、立場を確立したいと言い、兄や叔母ケント公妃にも文句を言っていました。
 

ケント公妃は、息子が生まれたらもっと大事にされるからと、アルバートを慰めます。
兄エルンストも、幸せな結婚は我々の一族でも珍しい、周りを気にし過ぎだと言っていました。

そして、奴隷制度反対委員会への出席依頼された場にヴィクトリアと立ち会ったアルバートは、ヴィクトリアは立場上出席できないので、自分が代わって奴隷制度反対委員会の委員長になり、スピーチする、と言いました。

アルバートは、自分がドイツ人で好かれていない、色々と言われて叩かれているのは知っているが、同じ叩かれるならば自分の意志を表明して叩かれたい、というセリフが泣かせます。

そして、意外に有能な側近のアンソンとは、シェークスピアの引用で意気投合し、アルバートの書いたドイツ語のスピーチの原稿も英語に訳してくれました。

そのうえ、大きな会場だから大きな声を出してなど、練習にも積極的なアドバイスをして、とても良い感じの関係になりました。

慣れない英語でスピーチの練習をするアルバートはなんだか生き生きとしていました。
 

5.6000人もの人が集まった会場には、トーリー党の次期首相ピール氏やお歴々も出席していました。
ヴィクトリアはお忍びで来たのですが、自分が注目されればアルバートの邪魔になると察して中へ入らずに帰りました。

ピール氏はアルバートのスピーチに感銘し、アルバートを見直したように見えました。アルバートも、今回は同じ立場だと言い、二人は握手するのでした。あなたの勝利と言うヴィクトリアにアルバートも嬉しそうでした。
 

一方、アルバートの兄のエルンストは、ヴィクトリアの女官ハリエット夫人とちょっといい感じになりそうでしたが、スキャンダルを恐れたアルバートが兄をコーブルグに帰したのでした。

ヴィクトリア女王 第6話女王の秘策の感想

公文書にサインするヴィクトリアの側で、アルバートがインクを紙で吸い取ったという話は、婚約時代に実際にあった話として伝記本に載っていました。が、ヴィクトリアに指図されたのではなくて、アルバートが自主的にやったものとしてでした。

読んだときは、気が利く人なんだと思いましたし、伝記本では、今後のアルバートの存在を表す仕事のように説明されていたのですが、これがヴィクトリアの指図となると、全然違う感じがしました。

それにしても、所在なげな婿養子のアルバートが、自分の居場所を作りたいというのが健気でした。有能な人は何かしら目的や仕事を見つけ、それが切っ掛けになって認められるものですが、ドラマでは、このスピーチがそういう役目にされていました。

これは史実(というか、アルバートが送った手紙を元になっていて、ドイツ語をヴィクトリアの助けを借りて翻訳し、5.6000人と言うのも彼の推定だそうです)、とても感動的なシーンでした。

ただ、まだ20歳そこそこの青年なのですから、そのへんの描き方が十分されないといけないと思いました。

史実ではメルバーン首相が結婚後もヴィクトリアとアルバートの相談役として側にいて、アルバートの能力を見抜き、彼の政治の才能などを引き出す役目も果たすのですが、このドラマは「愛に生きる」ので、アルバートが登場し結婚した今、元カレ(ドラマでの扱いは)のメルバーン首相が退場してしまい、そのへんのところが上手に描かれないような気がします。

また、ヴィクトリアは子供を欲しがるアルバートとは違い、しばらくは二人きりでいたいと思っているのですが、伝記本では、あまり子供好きではなかったようなことが出ていました。

もうすぐ一人目が生まれるし、これから毎年のように、9人もコロコロと生まれることになるんですが・・・。

-ヴィクトリア女王

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