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ピッチ 彼女のメジャーリーグ第3話のあらすじと感想

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前回までのあらすじ

ジニー・ベイカー投手は、女性初のメジャーリーガー、衝撃のデビュー以来、サンディエゴ・パドレスの先発ローテーションの5番手を務めています。

前回は、ジニーがジェンダーの壁を最初に破った者としての発言力、影響力をどう使いこなすかということに焦点が当てられました。

しかし、ジニーの活躍の裏では、パドレスのオーナーが昔気質の監督を辞めさせる意向、GMはその板挟みという事情も明らかになってきました。

そしてジニーのエージェントの気の強いアメリアとベテラン捕手のマイクが・・・。

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ピッチ 第3話のあらすじ

パドレスはナショナル・リーグのチームなので、DH制がなく、投手も打席に立ちます。

そしてメジャーリーグには、暗黙のルールというのがあります。今回は、デッドボール、英語で言うヒットバイピッチがクローズアップされます。

この回の対戦相手セントルイス・カージナルスとは、前の対戦時に、トミー投手が相手投手にデッドボールを当てられてけがをしています。そしてジニーがその報復として相手投手にデッドボールを当てるべきか、という立場に立たされます。

一方、アル監督は、ゲーム前のメンバー表交換で、なぜか審判に食ってかかって退場を言い渡されます。代理監督はイエスマンのバック投手コーチです。

最近のメジャーリーグのチームは、グループで買収して所有しているオーナーがほとんどですが、パドレスもフランクというおっさんの他にもオーナーが何人かいるのでした。

退場になったアル監督は、クラブハウスにテーブルクロス付きのテーブルと豪華な食事を用意させ、オーナーの一人の女性を招きました。

アル監督は彼女にワインを勧めながら、フランクが自分をクビにしたがっているが、今自分をクビにすれば、ジニーが辞めさせたとメディアが騒ぐからジニーの昇格が失敗に終わる、自分は今シーズンが終わると引退するが今シーズンだけやりたいと主張します。

女性オーナーはアル監督の主張に得るものがあったらしく、フランクを説得、いえ脅して監督のクビをつなぎました。

尚、故障が治ったトミー投手が故障者リストから外れます。それで、選手枠の人数制限があるため、ひとりマイナーに落とさなければいけないのですが、それが韓国から来た選手でした。

GMは、それを伝える韓国語のわかる通訳を探すのに一苦労です。ジニーのツイッター担当のエリオットも韓国系アメリカ人ですが、韓国語は挨拶程度で、GMは頭を抱えていました。

しかし、首のつながったアル監督が、降格通達は自分の仕事だと、なんとすらすらと韓国語でマイナー行きを告げるのを見て、GMは唖然とします。監督が意外に有能なところを見せ始めました。

ところで、マイナーリーグ時代のジニーの回想シーンが出てきます。相手チームの選手からしつこく交際を迫られましたが、ジニーは野球選手とは付き合わないと断ります。

が、その選手は野球を辞めて、カリフォルニア工科大へ進学すると言ったので付き合うことにしたのでした。

ところが、その彼はカージナルスにスカウトされた、野球を続けると言います。話が違うとジニーは別れたのでした。

そのジニーの元彼が、今、目の前に対戦相手のカージナルスの捕手として登場したのです。

ジニーは結局、デッドボールではなく四球で歩きましたが、自分が女だから当てなかったのかと投手に詰め寄り、両チームあげての乱闘になります。

乱闘の中、彼女に当てるつもりなんてないという相手投手に、わかってるというマイク捕手、監督同士もやりあっているようで会話は成立していて笑えます。

ゲーム後、マイクはジニーにお前の闘志には感心したと言い、一緒に退場になったトミー投手にもジニーは認められたようでした。

しかしゲーム後、ジニーは通路で待っていた元彼に、PCをハッキングされて、(たぶん恥ずかしい)写真がネットに流出したと告げられたのでした・・・。

ピッチ 第3話の感想

デッドボールは投手のコントロールが悪くて、思わず手が滑って当たった、狙いすぎて当たってしまった、悪気がないものがほとんどです。

が、メジャーリーグのゲームで、ヒットが出まくる選手がいると、いい気になるなよとばかりに、デッドボールを当てられることがあります。

あるいは、ホームランを放ったとき、タイムリーヒットをかましたとき、これ見よがしにバットを投げる、どうだとばかりに塁を回る走り方がとか、どや顔だったとか、とにかく相手チームの選手たちがリスペクトされていないと思うような、ムッとする派手なパフォーマンスをすれば、次の打席でデッドボールを食らうことがあります。

そして、そういうことがあれば、味方の投手は、デッドボールを当てられた自チームの選手と同等のレベルの選手にデッドボールを当てることを義務づけられているのです。

自分が当てられたのに、自チームの投手が相手に当てなかったと言って、怒りをあらわにする選手を見たこともありますが、最近は、この手の行為は審判に警告を受けた後、退場処分になります。

わざと当てたのと、当たっちゃったのとは違います。

実際には、打席に立つとはいえ、相手の投手にデッドボールをわざと当てることはまずありません。
ドラマでは、ジニーの闘志がチームメイトに伝わって仲間として認められるエピソードとして作ったのだと思います。

それにひとこと言わせていただくと、今回の相手チームのセントルイス・カージナルスには、実際には相手選手にわざと当てるような投手はいないです。

もうひとつ、現実にシーズン中に監督がクビになるときは、連敗続きでチーム状態がどうしようもなくなったとき、チームのスター選手と険悪になったとき(監督がチームにとって必要ならば、スター選手が出されることもあります)など、ファンにもその潮時がだいたいわかるものです。

オーナーが気に入らないからと、監督をクビに出来たのは昔の話ですね。ちなみに、現パドレスの次期監督は、現打撃コーチのマーク・マグワイアではないかと言われています。
 

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