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ピッチ 彼女のメジャーリーグ 第7話のあらすじと感想

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前回までのあらすじ

前回は、ジニーがナイキとの契約で、ついにプレッシャーに耐えかねてパーティーから逃亡し、彼女の本音を知った関係者たちからセラピーを受けるように厳命されたお話でした。

また、ジニーの元彼のPCがハッキングされ、ヌード写真がネットに出るかもしれないこと。
ベテランのマイク捕手の後釜として、GMはキューバ亡命のリヴァン捕手と契約したので、マイクはレギュラーの座が危うくなり、安穏としていられなくなってきたなどが今までのお話でした。

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ピッチ 第7話のあらすじ

今回は、ジニーのヌード写真が違法サイトに出る、これを何とかしなければというアメリアやジニー、そして大型新人キューバ出身のリヴァン捕手に対するマイク捕手やチームの対応は?などについてのお話です。

ジニーのボブルヘッド人形の試作品が出来たのですが、もう少し検討の余地がありそうと、エージェントのアメリアとGMが話し合っています。アメリアは唐突に、ジニーのヌード写真が出回るかも?という話をし、GMは飛び上がって驚きました。

アメリアも弁護士やネット探偵に依頼して手を尽くしたのですが、犯人が誰かもわからないし、ハッキングされた映像が違法サイトに出るのを阻止することはできないといい、GMは頭を抱えるのでした。

ジニーは、チームとサンフランシスコへロードに向かうのですが、ゲーム日程のため、次の先発をスキップすると監督に言われます。

ジニーは、ヌード写真が出回って問題になってもどうすることも出来ない、せめて野球で自分の実力を見せたいのにと、いら立ちます。そして、アフリカ系初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンが、ゲームに出て大活躍し、露骨に人種差別するチームメイトを見返した話をしていました。

一方、控え捕手がケガをしたために、マイナーからキューバ出身のリヴァン捕手が上がってくることになりました。彼の実力は本物です。

SF・ジャイアンツとの初戦で、パドレスは負けましたが、リヴァン捕手は、デビュー戦初打席にホームランを放ちました。

リポーターたちは騒いで、彼のことばかり聞くし、リヴァン捕手は態度がでかく、チームメイトと打ち合わせもせず、練習はさぼるし、相手チームへのリスペクトもなし、そして英語がわかるくせにスペイン語しかわからないふりをして質問に答えないので、チームキャプテンとしてもマイクは気に入らないことばかりです。

おまけに、監督はリヴァンを捕手として出場させるために、マイクに一塁を守れと言います。マイクはウォーリー・ピップの二の舞にはならないと言いますが、ジニーはピップを知らず、すぐにスマホで調べます。マイクは呆れて、「ケン・バーンズの番組を見ろ」と言いました。同感です。「BASEBALL」は名作ですからね。※

一方、ゲームに出れないジニーがジムでランニングしまくっているところに監督が来て、ディナーを奢ってくれることになりました。監督との夜景を見ながらのデート、「サンフランシスコでは野球を忘れろ、野球以外の人生も大事にしろ」と言い、監督なりにジニーに気を使っているのは、地味ながらしみじみと良いシーンです。

ジニーはサンダース選手にも、ヌード写真がネットに出る話をします。どこまでも人が良くジニー想いのサンダース選手は、親友のジニーに対して大いに心配し、もっと賢くなれとか元カレって誰なんだ、と質問攻めですが、それをかわしつつ、ジニーは何かひらめいて、アメリアに相談しました。

SF・ジャイアンツとの2ゲーム目は、延長戦となり、投手が足りなくなりました。監督はジニーを出さざるを得ず、「サンフランシスコでは野球を忘れろと言ったが、今思い出せ」と勝手なことを言って、ジニーをブルペンで投球練習させます。

観客も実況アナもジニーが見られると大喜びです。そして13回表、パドレスが1点リードしたその裏のジャイアンツの攻撃、1アウト満塁でジニーを登板させました。

一度も中継ぎの経験がないというジニーは、マイク一塁手にどうすればいいと聞くと、マイクはリヴァン捕手に聞けと言いました。リヴァン捕手は、次の打者は、WBCで対戦したから知っている、あいつは一発を狙っているからカットボールを投げろ、暴投しなければ討ち取れると自信たっぷりでした。

そしてその通り、ジニーが投げた1球目をひっかけてくれたので、おあつらえ向きのダブルプレーとなって(しかも一塁守備が下手なマイクのファインプレーもあって)、一球で勝ち投手になったのでした。

ジニーはこのエピソードの最初から、カットボールが投げられるようになったと言っても、誰も相手にしてくれなかったのですが、ゲームには出られたし、カットボールを投げて打者を討ち取り、勝ち投手になって大満足でした。チームのみんなも和気あいあいの勝利になりました。

そしてスタジオでジニーはバスローブを着て写真撮影の準備中、マイク、サンダースら、チームの面々も入ってきました。ジニーは、スキャンダルのカバーのために、ヌード写真を撮影するところでした。(どうやら、アメリアがマイクに提案したらしく)、なんとパドレスのチームメイト全員がヌード写真を撮ってしまおう!ということになったのでした。

ジニーは大喜びし、メディアからも好意的に取り上げられて、このアイデアは大成功、ジニーはスキャンダルを無事に乗り越えることが出来たのでした。

ピッチ 第7話の感想

ジニーのボブルヘッド人形が出てきました。メジャーリーグでは、スター選手の首振り人形を作って、観客へのプレゼントとして客寄せに使うのですが、なかなか希少価値があるものです。ただし、ジニーのはだれが見ても出来が良くなく、アメリアもGMと話し合う余地があると言っていました。

キューバ出身のリヴァン捕手が出てきました。説明するまでもなく、キューバ出身の野球選手のレベルはかなり高いです。リヴァン捕手も、デビューいきなりホームラン2本で、マイクを先輩として敬うどころか、最初からライバル視していました。

しかし、彼は捕手ですから、先発ローテーション投手5人から中継ぎ、抑えに至るまでチームの投手全員を把握していなければいけないし、サインなど覚えることが山のようにあるはずです。

また、ホームランを放った後のこれ見よがしのバットの放り投げ方がSF・ジャイアンツの選手の気に障ったりと、メジャーリーグの不文律についても、メディア対応についても学ぶことがあります。最後にGMからキャプテンのマイクを見習えと釘を刺されていましたけどね。

そして、ウォーリー・ピップ選手の話が出ていましたが、これはメジャーリーグでとても有名な話です。「ある日、とても疲れたのでちょっと休みたいと思ったベテラン選手がいた。その選手の代わりに出場した選手の名は、ルー・ゲーリックだった」という話です。

ルー・ゲーリックはその後病気になって引退するまで、14年もの間連続試合出場記録を作ったので、ちょっと休むどころか、ベテラン選手のヤンキースでの出る幕は永遠になくなった。

とても分かりやすい話です。他にもレギュラー選手がケガで、または忌引きなどで休んだ間に、たまたま代役で出場した新人にレギュラーの座を取られてしまった話は多くあります。

なので、メジャーリーグでは、意外なことに、選手たちはちょっとしたケガなどは自己申告せず、休みたがらないんですね。一塁コーチがストップウォッチを持って、選手が塁間を走る速さを測っていて、ケガをしていないかどうか常に調べているほどなんです。

ともあれ、ヌード写真をチームメイトたちと撮影するというアイデアもストーリーも、意外性があって、うまくまとまっていました。直前のゲームの勝ち方で雰囲気も良かったし、写真もとても美しくて、本物のスポーツ選手のようでした。

アメリカのテレビは意外に思われるかもしれませんが、お尻とか胸が映るのはNGです。なので、ぼかしとかではなく、芸術的と思われるほど自然に隠すのが上手です。

ジニーがグローブと投球フォームで、絶妙に見えない、しかも美しいポーズをとっている姿は、女性から見ても本当に本当に素晴らしいと思いました。それにチームのみんなの絆がだんだんと深まっていく様子は、スポーツものらしくてとても微笑ましいです。

※メジャーリーグの歴史をたどったら、アメリカの歴史になってしまった、という、ケン・バーンズ製作、エミー賞受賞の名作ミニシリーズ「BASEBALL」はおすすめです。


 

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